世界三大紅茶『ウバ』『キーモン』『ダージリン』
世界三大紅茶をご存じでしょうか。
- 「スリランカのウバ」
- 「中国のキーモン」
- 「インドのダージリン」
これらは、世界三大紅茶と称され、世界中から愛されている紅茶です。
今回はそんな世界三大紅茶について紹介していきます。
ウバ (スリランカ)
ウバはスリランカの南東部にあるウバ州の高地で生産されている世界三大紅茶の一つで、セイロンティーの中でも代表的な茶葉の一つです。実は、セイロンティーは紅茶の銘柄のひとつではなく、スリランカ国内で栽培・加工される茶葉全般のことを指しています。ウバは、ハイグロウンティー(標高1200メートル以上に位置する茶園で生産される紅茶)に区分されており、バラの花のような独特な香りとキレの良い渋みが特徴的な紅茶です。
また、良質の茶葉を使うと『ゴールデンリング』と呼ばれる黄金色の輪がカップの内側に現れ、それを楽しむのもウバならではの特徴でもあります。
セイロンティーは、ほぼ一年を通して茶葉の収穫が可能です。ウバ紅茶のクオリティーシーズンは7月~9月頃で、この時期の茶葉が最高級品となります。
上質なものは、ストレートティーとして香りを楽しむことが多いが、ウバ全体としてはミルクとの相性が良いため、ミルクティーとして楽しむのが良いとされています。
キーモン (中国/安徽省祁門県)
世界三大紅茶のひとつである「キーモン」は、「キームン」や「キーマン」とも呼ばれています。キーモンの生産地は、中国の安徽省祁門県です。上海の西に位置する安徽省祁門県は多湿で、気温も低く日光にほとんど当たらないため、他の茶葉に比べると「テアニン」の含有量が多くなっています。(※テアニンとは興奮した神経を鎮静させる効果があるアミノ酸の一種)
キーモンの茶葉は、細く整っていて艶のある黒色で、水色は明るく艶のある赤色が特徴的です。収穫のシーズンは短く、6月から9月の約4か月のため収穫量は他の茶葉と比べて少ないです。特に8月に摘まれる茶葉は良質であり、最高級品があります。上級品はかなりの希少価値で、驚くような高値が付くことも。
キーモンは、バラのような甘い花の香りと独自のスモーキーフレーバーが特徴的な紅茶で渋みは少なく、甘く芳醇な紅茶で、ストレートで飲むのに適しています。
また日本では、あまり見かけませんが、ヨーロッパの人々にとても好まれています。
ダージリン (インド)
ダージリンは『紅茶のシャンパン』とも称される紅茶で、インド北東部ダージリン地方にあるヒマラヤ山麓、標高2000メートルを超える高地で収穫されています。日中と夜の寒暖差の激しさがダージリンの特徴である強い香りと独特の味を作り出しています。
また、ダージリンは希少性が高く、実は紅茶の生産量のうち、全体の2%程度でとても生産量が少ない紅茶です。
クオリティーシーズンは、ファーストフラッシュ(3月から4月)、セカンドラッシュ(5月~6月)、オータムナル(10月から11月)があります。
セカンドラッシュでとれる茶葉は、「マスカテルフレーバー」と呼ばれるマスカットのような香りが特徴的であり、味・コク・香りとすべてにおいて最高級品であり、高値で取引されます。水色は、深みのあるオレンジ色です。
通常、香りや水色を楽しむためにストレートで飲みますが、オータムナルの茶葉はしっかりとしたコクのある茶葉なので、ミルクティーにして楽しみます。
ダージリンについては、別の記事で詳しく紹介していますので、そちらもあわせてご覧ください。
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