世界のコーヒー文化
日本では江戸初期に伝来して以来明治以降市民の間でも飲まれるようになり、いまでは生活に欠かせないものとなったコーヒーですが世界ではどんなコーヒー文化が根ざしているのでしょうか。
コーヒーのルーツから世界中のコーヒー文化まで紹介していきたいと思います。
コーヒーと聞いて思い浮かぶのは?
そもそもコーヒーという飲み物はコーヒー豆から成分を抽出した液体の総称で、抽出方法が変われば見た目や濃度感、味の印象も大きく変わってきます。
場所や生活文化が違えば人々が”コーヒー”と聞いて想像するものは必ずしも同じではないということです。小さなカップに入ったクレマのあるエスプレッソを想像する人もいればミルクを入れたものがスタンダードな人もいてまさに嗜好品として幅の広い飲み物です。
日本といえばドリップコーヒー
日本でコーヒーといって想像するものといえばマグカップやコーヒーカップにはいった香りのよい黒褐色の飲み物だと思います。
コンビニやコーヒーショップ、喫茶店、自動販売機、オフィスや自宅で飲むコーヒーのほとんどがいわゆるドリップコーヒーではないでしょうか。
日本人はマイルドでクセのない落ち着いた印象のコーヒーを好む傾向があるとされています。
また、缶コーヒーやインスタントコーヒーなどの消費が多いことも特徴の一つで、いつでもどこでもコーヒーが飲めるようにといった工夫から生まれた日本ならではのものです。
アメリカはやっぱりビックサイズ
アメリカでは朝コーヒーショップに行ってラテをテイクアウトして仕事に行くことが多く、ミルク入りが主流です。
サイズも日本人の我々からすると2杯分くらいはありそうな大きなカップがほとんどです。
また、ミルクもたくさんの種類があって自分好みのカスタムラテが定番です。牛乳だけでも低脂肪乳、無脂肪乳、ブレべ(生クリームを混ぜた濃厚なミルク)などがある一方で植物性のミルクも種類が大豆やアーモンド、オーツ、ライスなどとても豊富です。
イタリアといえばバールで飲むエスプレッソ!
言わずと知れたエスプレッソ王国のイタリアではバールというお酒や軽食なども提供する飲食店がたくさんあります。それぞれの店ならではのブレンドが魅力のひとつです。
午前11時頃、自分のお気に入り、行きつけのバールにさっと寄ってカウンターで小さなお菓子と一緒にエスプレッソを飲むコラジオーネという文化があります。
北欧でのコーヒーの役割
寒い北欧のノルウェーやスウェーデンも世界のコーヒー消費トップレベルです。
寒い中温まる目的でノルウェーではアルコールの消費が増えすぎたことで規制されるようになり、代わりにコーヒーが普及しました。
また、スウェーデンのフィーカのように人々がコミュニケーションをとる際の大事な仲介役としてもコーヒーは重宝されています。
トルコは16世紀からの歴史あるコーヒー!
オスマン帝国時代からコーヒーが飲まれており、ジェズヴェという長い絵のついた小さな鍋に超極細挽きにしたコーヒーと水をいれて煮立たせて抽出します。粉と一緒にカップに注がれ、たくさんの砂糖を入れるのが主流ですが、チョク(たっぷり)・アズ(少し)・オルタ(普通)・サーデ(無糖)のように好みに合わせて楽しめます。
もう一つの特徴としては飲み終わったカップを裏返しに置き、カップの内側の模様で未来を占う古くからの風習があります。
生産国エチオピアではどんな風に飲むの?
コーヒー生産国としても有名なエチオピアでは生豆をフライパンで炒るところから始まります。すり鉢で細かくしたコーヒーをテラコッタでできたポットで抽出し、湯飲みのような持ち手のないカップに注いで出されます。
一緒にポップコーンが出てくるのがエチオピア流です。
同じ植物からできる”コーヒー”もこのように世界中でいろんな形で楽しまれています。それぞれの国で人々の生活に寄り添い、姿を変えるコーヒーの違いを楽しむのもこれからの旅行ではいいかもしれません。
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