コーヒーの産地と豆の特徴
コーヒーの産地と聞いたら、みなさんはどこを想像するでしょうか?
コーヒーもお米やワインなどの農産物とおなじように産地によって風味に違いがあります。また、生育条件も限られているのでそのことについても紹介したいと思います。
コーヒーベルト
コーヒーは熱帯植物であり、赤道を挟んで南北約25度の地帯で主に生産されています。この地帯をコーヒーベルトとよんでいます。馴染みのあるコーヒー生産国はほとんどこの中に位置しています。
コーヒーの生育条件としては
- 弱酸性の土壌(火山性土壌)
- 水はけの良さ土地が肥沃であること
- 年平均気温20度前後で寒暖差が大きいこと
- 日差しが強すぎない環境
があげられます。
生産国ごとの違い
いくつかの生産国の特徴を紹介します。(☆は5が満点です)
・エチオピア
アラビカ種の原種発祥の地であるエチオピアは他の生産国と異なり自生しているコーヒーから商用生産がはじまりました。フルーティな味わいとフローラルな香りが特徴。
酸味☆☆☆☆
コク☆
力強さ☆☆
甘み☆☆☆
・ジャマイカ
一度は聞いたことがある高級品種とされているブルーマウンテンはジャマイカのブルーマウンテン地区で栽培されたものを指します。
酸味☆☆
ボディ☆☆☆
力強さ☆☆
甘み☆☆☆☆
・グアテマラ
地形が複雑なこともあり、地区により特徴の異なった豆が生産されます。柔らかな甘味としっとりとしたボディが特徴です。
酸味☆☆☆
ボディ☆☆
力強さ☆
甘み☆☆☆☆
・パナマ
火山性の豊かな土壌でスペシャルティコーヒーのゲイシャが名産です。生産量は少ないですが、質の高いコーヒーを生産しています。甘味のある上品な味わいでバランスが良く、複雑な香味と爽やかな酸が特徴です。
酸味☆☆☆☆
ボディ☆
力強さ☆
甘み☆☆☆☆
・ケニア
等級を決める独自の基準があり、大きければ大きいほど高値で取り引きされます。ベリーやフルーツトマト、柑橘の酸味が特徴です。
酸味☆☆☆☆☆
ボディ☆☆
力強さ☆☆☆☆
甘み☆☆
・ブラジル
言わずと知れたコーヒー生産国の代表格です。酸味の少ないまろやかな甘みのある味わいでナッツ系の香りが特徴でブレンドするときのベースにされることが多いです。
酸味☆
ボディ☆☆☆
力強さ☆☆
甘み☆☆☆☆
・コロンビア
アンデス山脈の厳しい地形の中限られた生産面積でアラビカ種を生産しています。心地よいボディ感と甘味、酸味ともにバランスのとれたコーヒーです。
酸味☆☆☆
ボディ☆☆
力強さ☆☆
甘み☆☆☆☆
今回紹介した生産国はごく一部ですが、それぞれ育つ環境によってかなり差があるのがわかるかと思います。
どの国で生産されたコーヒーなのか、そしてもっと掘り下げるとどの地域でどの農園で誰が育てたのかもわかる時代になってきた今、コーヒーの楽しみかたはどんどん深く広く広がっていると思います。
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